2009年6月29日月曜日

あとどのくらい、逝きられますか?

まいど、くだらないことを話すのですが。

16歳の時 俺は恋をした。

すべては「婚活」のために、
すっかり居間で眠りこけ、
寒さで目覚めた、AM3:30。
コンフェデレーションカップの
アメリカ対ブラジルの決勝戦を見ながら、
やろうとして眠った、アイロン掛けを始める。
前半を終えた今、
「U・S・O!のまさかのアメリカ2点リード!」
と叫ぶ、ジョン・カビラさんはいささか眠そう。

中国人妻を娶り、保険金をかけられた後、
食事にヒ素またはサンポールを入れられ、
少しずつ、緩やかに、穏やかに死んでいく前に、
ジャ・ジャンクーさん監督
四川のうた」を鑑賞。
本当は、そんな国際問題になりそうな枕詞を
つけるような映画ではないのだが、
まぁ、ネタということで。

念を押すが、そんな映画ではない。

2007年、中国四川省・成都にあった
巨大国営工場「420工場」が都市開発:「二十四城」のために
50年の歴史に幕をおろす。
かつてそこに働いていた人、故郷でだった人の
それぞれの想い出をインタビュー形式で語り出す。
歴史という名の、繁栄や衰退、変化する価値観などで、
翻弄される個性が浮き上がってきて、
それぞれ、やっぱり生きているんだなと。
「うた」ということで、中国の革命歌や、
イェイツさんの詩などがでてくるのだが、
あまりに不意に、
山口百恵さんの「ありがとう あなた」が流れてきて、
感動的なエピソードと併せ持って、おもわず流れる涙。
中国では彼女のドラマ「赤い疑惑」が
大ヒットで社会現象になったほどらしい。
想い出を語る男の人が、
三浦友和さんに見えてくるから、さらに、涙。
人に伝わり、その人の心で生きていく音楽って
ほんとロマンティック。美しい。










じつは、この8人へのインタビュー、
ドキュメンタリーとフィクションだというからなお驚き。
カメラを見つめる人の画がどれもいい。

とにかく、今日は「ありがとう あなた」ばっかりだった。
こんな時に限って、中古レコードで見つからない。

あとどのくらい愛されますか?
あとどのくらい、逝きられますか?

お時間です。

ブラジル、勝ったんだ・・

山口百恵:ありがとう あなた

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