透明標本。


だから・・・色つきの女でいてくれよ。
この週末ずっと考えてたのは、
いかに、めざましテレビの大塚さんになれるかをだ。
大塚範一さん、にだ。
「私と大塚さん」という文章を書こうと思えば、
まぁ、原稿用紙10枚くらいは書けるであろう。
思い起こせば大塚さんとの出逢いは、
NHK-BS放送の黎明期、真夜中のアメフト中継である。
北の街での青春悶々期には、
大橋巨泉さんのゲスト解説とともによくお世話になったものだ。
おかげで、取り返しがつかない程、
学業をおろそかにしたこともまた、事実である。
彼と私の共通点は、
血液型・星座・そして未婚。
しかし、私ができないのは、
この、こんな、ひどいデレ顔をテレビ画面で魅せることだ。

「うそっ。」
さて。

at 名古屋PARCOギャラリー。
かわいいっ。
それ以外の言葉があろうか?
いや、ない。
赤と青と白のラインの空間を
これまた可愛らしい3Dメガネで体験する不思議な世界。
蒼井優さんは、
透明度を持った色つきの女、
あやうげなカラーガール。

「蒼井優 うそっ。」(パルコ出版)購入。
電子書籍時代がやってこようかというに、
彼女の横顔を象ったポップアップBOOK、
飛び出す絵本なのである。
蒼井優さんという存在とそのコンセプトの勝利。
やはり、ADはドラフトの平野篤史さん。
彼女の2010年カレンダーを購入できなかった
意気地なしを嘆くも、時すでに遅し。
「装苑」7月号の
「蒼井優のうそっ。」の番外篇と
大森伃佑子さん
「RE GIRL」(辰巳出版)をあわせて読めば・・・
この鬱陶しい梅雨と言うか、夏雨をのりきれるはずだ。
たぶん、きっと。


先行販売のポップアップBOOK展覧会限定セットを購入すれば
「蒼井優トークイベント」への抽選の権利がいただけた。
大塚さんに一歩近づけたはずであったし、
当たればサッカー日本代表なんかくそくらえであった。
結果はみごとはずれ。
どしゃ降りの雨の中、わたしは泣いた。
「うそっ。」

「サンバ・カリオカ」購入。
梅雨空の鬱陶しさを晴らすのは、
やっぱり、ボサノヴァか。
プロデュース:元祖メガネ男子:アート・リンゼイさん
参加ミュージシャンには、
ブラッド・メルドーさんやら、ジョアン・ドナートさん
マルコス・ヴァーリさんビル・フリーゼルさんら。
ピアノがいいのだ。

「本は読めないものだから心配するな」(左右社)
タイトル買い。止められない積ん読人生を慰めるもの。
当然、まだ読んではいない。
「読書とは、一種の時間の循環装置だともいえるだろう」とか、
「読んだ本の大部分が
読まないのとまったくおなじ結果になっている」とか
「言葉は、厚みもひろがりもなく
温度も湿度もなく、ただそこにある」
なんて書いてあったら、もうそれでおなかがいっぱい。
そんななか、
愚にもつかぬ青春小説ばかり、
反面教師がわりに読んでいた。
森見登美彦さん「四畳半神話大系」「太陽の塔」「夜は短し歩けよ乙女」
次男、長男、長女というべきか。
ところで、活動漫画版「四畳半神話大系」はすごいことになっている。
お時間です。
ことば ことば ことのは
ただ言葉がならんでいるだけなのに。
まぁ、数がどうとかではないんだけど。